コンテナーシステムによる効率化
参考文献:「滅菌コンテナシステム導入におけるCost Performance」日本手術医学会誌 1996
コンテナーシステムによる効率化に関する上記資料を抜粋してご紹介します。
緊急手術の多い産科帝王切開セットで、コンテナーシステムと従来方法を比較されています。
コンテナーシステムとウォッシャーディスインフェクターの導入により、組立・滅菌・展開・洗浄に従来は41分17秒かかっていたのが、10分27秒に短縮されています。
コンテナーは1日平均13.3個使用したので、削減された時間は410分、つまり看護師さんひとり分ほどの労働時間に相当します。
主な作業時間の比較は以下の通りです。
コンテナーシステム
組立:バスケットの器械を整理する
滅菌:カートに並べる
展開:バスケットのまま展開する
洗浄:バスケットのままウォッシャーディスインフェクターで洗浄する
トータル時間:10分27秒/セット
従来の方法
組立:器械棚から器械を取り、器械盤に整理、覆い布で包む
滅菌:手術器械を紙パックで包装し、カートに並べる
展開:パックから器材を出し鉗子で器械盤に並べる
洗浄:手洗いで血液を落とし、超音波洗浄機にかける。器械を棚に収容する。
トータル時間:41分17秒/セット
滅菌コンテナーiConなら
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